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飲み薬(内服薬)の費用、フィナステリドとデュタステリドの料金比較
AGA治療の根幹をなし、多くの人が最初に取り組むのが「内服薬(飲み薬)」による治療です。現在、日本で承認されている主なAGA治療内服薬は、「フィナステリド」と「デュタステリド」の二種類。これらは、抜け毛の原因となる男性ホルモンに働きかけるという点では共通していますが、その作用の強さや費用には違いがあります。まず、AGA治療薬として最も広く知られているのが「フィナステリド」です。先発薬の商品名は「プロペシア」として有名です。フィナステリドは、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する酵素「5αリダクターゼ」のうち、主に頭頂部や前頭部に存在する「II型」の働きを阻害します。これにより、抜け毛の進行を抑制する効果が期待できます。費用相場は、先発薬のプロペシアが月額7,000円から10,000円程度。一方、ジェネリック医薬品であれば、月額3,000円から6,000円程度と、大幅に費用を抑えることが可能です。次に「デュタステリド」。先発薬の商品名は「ザガーロ」です。デュタステリドは、フィナステリドが阻害する「II型」の5αリダクターゼに加えて、側頭部や後頭部にも存在する「I型」の働きも阻害します。より広範囲にDHTの生成を抑制するため、フィナステリドよりも強力な抜け毛抑制効果が期待できるとされています。そのため、フィナステリドで効果が不十分だった場合や、より積極的な治療を望む場合に選択されることが多いです。費用相場は、先発薬のザガーロが月額9,000円から12,000円程度。ジェネリック医薬品も登場しており、月額6,000円から8,000円程度で処方を受けられます。どちらの薬を選ぶべきかは、薄毛の進行度やタイプ、そして予算によって異なります。一般的には、まず費用が安く、実績も豊富なフィナステリドのジェネリックから治療を開始し、効果を見ながら、必要に応じてデュタステリドへの切り替えを検討するというのが、合理的で経済的な進め方と言えるでしょう。