薄毛対策に役立つとされるツボは、頭部から首にかけて点在しています。ここでは、特に重要とされる代表的なツボとその位置、期待される効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。「百会(ひゃくえ)」は、すでにご紹介した通り、頭のてっぺんにある万能ツボです。全身の気が集まる場所とも言われ、自律神経の調整、血行促進、ストレス緩和など、多岐にわたる効果が期待されます。頭皮全体の健康を考える上で、まず押さえておきたいツボです。「角孫(かくそん)」は、耳のすぐ上、側頭部に位置します。このあたりは血行が滞りやすい部分でもあるため、刺激することで側頭部の血流を改善し、毛髪への栄養供給を助けると考えられます。また、顔のリフトアップにも関連すると言われています。「風池(ふうち)」は、後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉(僧帽筋)の外側にあるくぼみです。ここは頭部への血流にとって重要なポイントであり、刺激することで脳への血流も促進されると言われています。眼精疲労や肩こり、頭痛の緩和にも効果が期待できるため、デスクワークが多い方にもおすすめです。「天柱(てんちゅう)」は、風池のやや内側、首の骨の両脇にある太い筋肉(僧帽筋)の上に位置します。風池と同様に、頭部への血行促進や自律神経の調整に関わるツボです。首や肩のこりを和らげる効果も期待できます。これらのツボ以外にも、「完骨(かんこつ)」という耳の後ろにある骨の突起(乳様突起)の下後方のくぼみにあるツボも、頭部の血行促進やめまいの改善などに良いとされています。また、前頭部の生え際あたりにも、薄毛に関連するとされるツボが存在します。ツボの位置は個人差があるため、正確な場所は図などを参考にしながら、実際に指で押してみて「ここが気持ちいい」「少し響く感じがする」というポイントを探してみると良いでしょう。百会から風池、天柱、角孫といった主要なツボを意識的に刺激することで、頭皮全体のコンディションを整える一助となるはずです。継続は力なり、毎日のケアに取り入れてみてください。
— AGA —
百会から風池まで薄毛対策ツボ
2022年2月24日