薄毛対策として注目されるツボ押しですが、具体的にどのようなツボがあり、どのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、頭皮の血行促進やリラックス効果に関連するとされる代表的なツボをいくつかご紹介します。まず、最も有名とも言えるのが「百会（ひゃくえ）」です。頭頂部のほぼ中央、左右の耳の最も高い点を結んだ線と、顔の中心線が交わるあたりに位置します。百会は自律神経を整え、血行を促進する効果が期待される万能のツボとされ、頭全体の血流改善に役立つと考えられています。次に「角孫（かくそん）」です。耳を前に折り曲げたときに、耳の先端が当たる部分の少し上にあります。側頭部の血行を促進し、耳周りのリンパの流れを良くする効果が期待され、抜け毛予防にも関連すると言われています。また、首の後ろにあるツボも重要です。「風池（ふうち）」は、後頭部の髪の生え際あたり、首の太い筋肉の外側にあるくぼみに位置します。左右に一つずつあります。ここは頭部への血流の関所とも言われ、刺激することで頭全体の血行促進や眼精疲労、肩こりの緩和にもつながるとされています。「天柱（てんちゅう）」は、風池の少し内側、首の骨の両脇にある太い筋肉の上部に位置します。これも左右に一つずつあり、風池と同様に頭部への血行を促し、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。これらのツボを刺激する際は、指の腹を使って、気持ち良いと感じる程度の力でゆっくりと押し、ゆっくりと離すのが基本です。一点を５秒ほど押し、それを数回繰り返すと良いでしょう。強く押しすぎたり、爪を立てたりしないように注意が必要です。これらのツボはあくまで代表例であり、他にも頭皮や首周りには多くのツボが存在します。ツボ押しは、頭皮環境を整えるための一つのアプローチですが、その効果には個人差があります。継続することで、頭皮の柔軟性や血行の改善を感じられるかもしれません。