AGA治療は長期戦。だからこそ、月々の費用は少しでも安く抑えたいものです。幸いなことに、いくつかのポイントを押さえることで、治療の質を落とさずに、賢く費用を節約する方法があります。高額なイメージのあるAGA治療ですが、工夫次第で無理なく続けることが可能になります。最も効果的で、まず検討すべきなのが「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」の活用です。AGA治療の基本となる内服薬「フィナステリド」や「デュタステリド」には、それぞれ先発薬である「プロペシア」や「ザガーロ」と、有効成分が同じジェネリック医薬品が存在します。ジェネリックは、先発薬の特許が切れた後に製造・販売されるため、開発コストが大幅に抑えられており、薬の価格も先発薬の半額以下になることが少なくありません。効果や安全性は国によって同等であると認められていますので、費用を抑えたい場合は、医師にジェネリックの処方を希望する旨を伝えましょう。次に、近年急速に普及している「オンライン診療」の活用も、費用削減に大きく貢献します。オンライン診療は、スマートフォンやPCを通じて、自宅にいながら医師の診察を受け、薬を処方してもらえるサービスです。クリニックに通うための交通費や移動時間がゼロになるだけでなく、オンライン専門のクリニックは、店舗の維持費や人件費を抑えられるため、薬代そのものも対面診療より安価に設定されている傾向があります。初診料や再診料が無料のクリニックも多く、トータルコストを大幅に削減できます。また、クリニックによっては「まとめ買い」や「定期配送プラン」を用意している場合があります。3ヶ月分や6ヶ月分をまとめて購入したり、定期便を契約したりすることで、1ヶ月あたりの薬代が割引される制度です。AGA治療は長期間続けることが前提なので、治療方針が固まったら、これらのプランを利用するのも賢い選択です。最後に、不要なオプションを断る勇気も必要です。クリニックによっては、高価なオリジナルのサプリメントやシャンプーなどを勧められることがありますが、それらが本当に必要かどうかを冷静に判断しましょう。AGA治療の根幹は、医学的根拠のある内服薬と外用薬です。まずは基本の治療に集中し、予算に余裕があれば他の選択肢を検討するというスタンスが重要です。