抜け毛予防と薄毛予防はこんなに違う

AGA
  • おでこが広い人は本当に将来ハゲやすいのか医学的に解説

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    「おでこが広い人はハゲる」。この都市伝説のような説を信じて、夜も眠れない日々を過ごしている男性は多いでしょう。しかし、医学的な見地から言えば、この命題は必ずしも正しくありません。おでこの広さそのものは骨格や筋肉の付き方によって決まる先天的な特徴であり、それ自体が脱毛症の原因となるわけではないからです。生まれつき額が広くても、生涯フサフサのまま天寿を全うする人はたくさんいます。逆に、若い頃はおでこが狭かったのに、加齢とともに生え際が後退し、結果としておでこが広くなる人もいます。重要なのは「現在の広さ」ではなく、「変化の有無」と「原因」です。ただし、なぜこのような説が広まっているのかには理由があります。それは、AGA(男性型脱毛症)の典型的な進行パターンの一つが、前頭部の生え際から後退していく「M字型」や「U字型」の脱毛だからです。AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)を生成する「5αリダクターゼ」という酵素は、前頭部や頭頂部の毛乳頭に多く分布しています。そのため、AGAを発症すると、どうしてもおでこの生え際が攻撃を受けやすく、結果としておでこが広くなっていくのです。つまり、「おでこが広いからハゲる」のではなく、「ハゲ(AGA)の進行によっておでこが広くなる」というのが正しい因果関係です。また、おでこが広い人がハゲやすいと言われるもう一つの背景に、頭皮の緊張(テンション)の問題があります。頭蓋骨が大きくおでこが張り出している骨格の人は、頭皮が引っ張られて突っ張った状態になりやすい傾向があります。頭皮が緊張すると血管が圧迫され、血流が悪くなり、毛根への栄養供給が滞りやすくなるという説があります。確かに血行不良は髪の成長にとってマイナス要因ですが、これがAGAの直接的な主原因になるわけではありません。AGAの主犯はあくまで男性ホルモンと遺伝であり、血行不良はそれを助長する増悪因子の一つに過ぎません。したがって、おでこが広くてもホルモンの影響を受けにくい体質であればハゲませんし、狭くても遺伝的素因があればハゲます。では、自分がAGAリスクの高い「おでこの広い人」なのかどうかはどう判断すればよいのでしょうか。注目すべきは、母方の祖父の頭髪状態です。AGAの感受性を決定する遺伝子はX染色体にあり、母方の家系から遺伝しやすいことが分かっています。もし母方のお祖父さんがM字ハゲで、自分もおでこが広い(または広くなってきた)と感じるなら、遺伝的なリスクが高いと考えられます。また、生え際の髪の太さをチェックしてください。AGAの影響を受けている場合、生え際の髪が細く軟毛化しているのが特徴です。健康的な広いおでこの人は、生え際のラインがしっかりしており、髪も太いままです。医学は日々進歩しており、漠然とした不安に対して明確な答えを出せるようになっています。