かつて薄毛は男性の悩みというイメージが強かったものの、最近では更年期前後や働き盛りの女性の間で側頭部の薄毛に悩む人が急増しています。女性の側頭部薄毛には、加齢による女性ホルモン「エストロゲン」の減少が大きく関わっています。エストロゲンには髪の成長期間を延ばし、ハリやコシを保つ働きがありますが、閉経に向けてその分泌量が減ると、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなったり、髪の寿命が短くなったりして、全体的にボリュームダウンし、特に皮膚の薄い側頭部が目立つようになります。また、冷え性による血行不良や、過度なダイエットによる栄養不足も拍車をかけます。改善のためのセルフケアとしてまず取り組むべきは、頭皮環境を整える保湿ケアです。女性の頭皮は乾燥しやすいため、シャンプー後は女性専用の頭皮用美容液や育毛ローションを使い、側頭部を中心にたっぷりと潤いを与えてマッサージを行います。次に、食事面では大豆イソフラボンを積極的に摂取し、減少した女性ホルモンの働きを補うことが有効です。納豆や豆乳、豆腐などを毎日の食事に取り入れるだけで、髪のツヤやコシが変わってきます。さらに、冷えを解消するために湯船にゆっくり浸かることや、首や肩のストレッチをして頭への血流を確保することも大切です。また、髪をきつく縛るヘアスタイルを続けている人は、それが原因で「牽引性脱毛症」になっている可能性もあるため、毎日結ぶ位置を変えたり、休日はダウンスタイルにしたりして、頭皮を休ませる日を作ってください。女性の薄毛は適切なケアを行えば改善しやすいと言われているので、諦めずに日々の積み重ねを大切にしましょう。