薄毛を気にするあまり、良かれと思ってやっている髪型が、実は周囲から見ると「痛々しい」「余計にハゲて見える」と思われていることがあります。この「やってはいけない髪型(NGヘア)」と「似合うスタイル(OKヘア)」の境界線はどこにあるのでしょうか。その違いを知ることは、M字ハゲ脱却への近道です。ここでは、多くの男性が陥りがちな落とし穴と、それを回避するための正解スタイルについて解説します。まず、絶対に避けるべきNGヘアの筆頭は「センター分け(センターパート)」です。近年流行しているスタイルではありますが、M字ハゲの人がこれをやると、M字の剃り込み部分が露骨に強調されてしまいます。前髪を真ん中で分けることで、左右の生え際の後退具合がはっきりと見え、アルファベットの「M」の文字を額に描いているような状態になります。おでこが狭い人ならまだしも、後退が進んでいる場合は避けるのが賢明です。同様に、「重すぎるマッシュヘア」も危険です。前髪を厚く残して眉毛の下まで揃えるスタイルは、一見薄毛を隠せているように見えますが、風でめくれた時や、汗で割れた時のギャップが凄まじく、また不自然な厚みが「カツラっぽい」違和感を与えかねません。次に、「サイドの膨らみすぎ」もNGです。薄毛の人はトップのボリュームが落ちているため、サイドが伸びていると頭が四角く見えたり、横に広がって見えたりして、トップの薄さが際立ちます。耳周りの毛がもっさりしているだけで、野暮ったく、老けた印象を与えてしまいます。そして最後に、「未練たらたらの長髪」です。全体的に髪が細くなっているのに長さを残すと、髪の重みで根元が潰れ、地肌が透けやすくなります。いわゆる「落ち武者」のような哀愁漂うスタイルになってしまい、清潔感とは程遠い状態になります。では、OKヘアの条件とは何でしょうか。キーワードは「ショート」「アップバング」「ツーブロック」の3つです。まず、髪全体を短くすることで、髪の重みをなくし、根元を立ち上げやすくします。これにより自然なボリューム感が生まれ、地肌の透けを防げます。次に、アップバングで前髪を上げる、あるいは横に流すことで、M字の角を隠しつつ清潔感をアピールします。そして、サイドをツーブロックで短く刈り上げることで、トップとのメリハリをつけ、視線を上に誘導します。この3要素を組み合わせた「ショートレイヤー」や「ジェットモヒカン」などは、M字ハゲに最も適した黄金スタイルと言えます。また、年齢に合ったスタイル選びも重要です。20代ならトレンドを取り入れたパーマスタイルやフェードカットも良いですが、40代、50代になれば、奇抜さよりも清潔感と品格が求められます。白髪交じりのベリーショートや、整えられた七三分け(バーバースタイル)などは、大人の色気を感じさせる素晴らしい選択肢です。NGヘアに共通しているのは「隠そうとする必死さ」が見えてしまうことです。対してOKヘアには「自分の素材を活かす潔さ」があります。